日本の未来 世界の未来

現在、少子高齢化の日本では、未来に対する悲観論が盛んに議論されています。しかし、これは現在の先進国共通の現象であるかもしれません。


オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

我々は、これらの点について、よく議論や意見交換を行います。確かに、それらひとつひとつは事実であり、危機感をかんじさせる事です。また、経済的には確実に2極化が進んでおり、機械を手段とした、人権を無視した社会が今後作られてゆく可能性は否定できません。

しかし、「個人」がこの流れに対して何ができるかを考えると、極めて限定的であると思われます。なぜなら、これらは世界的な動きであり、個人で止められるほど、弱いものではないからです。

嘆いていても、はじありません。今は、それそれの「個人」がよく考え、知識を集めて、これらの社会的な動きに対して、適応してゆかなければなりません。「研究、準備をして行動する人が成功すること、生き残ること」は、いつの時代でも同じことです。そして、そうした人が多い国や地域、組織が、次の世代に繁栄していくという事は、歴史が証明しています。

また、ある意味、「常に飢えや寒さ、外敵の脅威にさらされていた我々の先祖」や「いつ戦場に行かされるか分からなかった大戦中の国々」にくらべれば、はるかに恵まれているのではないでしょうか?



10年後の世界

今は、2015年です。10年後は、2025年です。0歳の子は10歳になり、20歳の青年は、30歳の人になります。40さいの人は、50歳になり、80歳の人は、生きていれば、90歳になります。

それぞれが、どのような人生を送り、どのような死に方をしていくかは、自由です。現在、人口は、世界で、約72億人です。世界の人口は、1分に137人、1日で20万人、1年で7千万人、増えています。


世界の人口時計


国連の予想では、100億人突破は、2065年頃となりそうです。人口が増えるという事に、2つの考え方があります。一つは悲観論。一つは楽観論です。前者は、世界の資源は有限であり、過度の人口増加は、地球のバランスを崩し、破滅をもたらすという考え方です。後者は、人類には、そうした課題を解決する力があるという考え方です。


我々の考え方としては、どちらも正解というスタンスです。ただし、前者の考え方は、人為的な人口抑制や、人口拡大に対して「どの民族・思想を持った人は増えても良いが、それ以外は増やしてはいけない」という、人種差別につながる為、危険と考えています。


個人がどう感じようが、考えようが、統計的に人口が増えていくのは事実であり、それを無理に抑制することは、ある意味、犯罪性の高い行為となります。であれば、これらの環境に適応し、社会をよりよくする活動をしたいというのが、我々のスタンスです。


話がそれました。

では、10年後、2025頃、世界がどうなっているかを、考えたいと思います。


下記のサイトに、詳しい分析がされています。


生活総研ONLINE


この中から、いくつか、トピックとして挙げてみます。


・世界の人口が79億人に増加し、欧州人の割合が全体の6%(5億人)に低下する

・グローバルGDPに占める日本の比率が半減(4.5%)、中国が14%に上昇する

・北京市の高齢者が倍増し、人口全体の30%を占めるようになる

・欧州連合(EU)の人口が減少に転じる

・日本の高齢者人口がピークに達する(約3500万人)

・この年までに中国の上海市が世界最大の都市になる(人口規模は3000万人:現状は1858万人)

・中国の人口が14億2000万人でピークに達する

・暮らしの中で使うロボットの市場規模が約8兆円になる

・欧州連合(EU)の拡大と米ドルの下落により通貨「ユーロ」が米ドルを抜いて世界一の準備通貨になる

・インドネシアがアジアの資源大国の座を回復し、1人あたりの国民所得が6000ドルにアップする

・インドの個人消費が1兆7500億ドルに拡大する(ドイツを凌ぐ規模)

・ベトナム経済の購買力が3倍に拡大する

・このころ中国が世界第2位の経済大国になる

・政府の「イノベーション25戦略」により、国産ロボットが月旅行を実現する

・宇宙機器産業が官民合計で5兆円規模に成長する(2015年度から10カ年の宇宙基本計画)

・政府の医療費負担が56兆円に膨らむ(2006年時点は28兆円規模)

・世界の糖尿病患者の数が3億8000万人に増加し、合併症を含む医療費の合計が3025億ドル(約35兆7000億円)を超える

・このころ高レベル放射性廃棄物の国内処分場が選定される

・スウェーデンの観光地ゴットランドが、化石燃料を必要としないエネルギーシステムを実現する

・人工衛星で発電した電力をマイクロ波で地球に送る「宇宙太陽光発電」が、この年以降に実用化する

・このころデスクトップ・パソコンが、スーパーコンピューターなみの性能になる

・世界の透明ディスプレイ市場が872億ドルの規模に成長する

・国内のネットワーク機器の消費電力量が1033億キロワットアワーに達し、2006年の約13倍に膨らむ

・65歳以上のドライバーが現在の3.5倍になる(1800万人)

・世界の航空機市場で、小型旅客機の需要が4200機拡大する

・世界の自動車産業が440兆円の市場規模に拡大する

・英国ロンドン市内の自転車利用が4倍に増加する(2000-2025年)

・1回の充電で500キロ走行可能な電気自動車用2次電池技術が実用化される


いくつ正解し、いくつ外れるか?それは誰にも分かりません。しかし、日々、世界は動き、上記のような目標に向かって進んでいることは確かです。自分自身の10年後を考える際、上記のような予測を元に、社会をイメージし、その中のどこに自分の居場所を求めるかが重要です。



あなたに必要な事

この文章を読んでいるあなたは、恐らく、日本人でしょう。もしくは、日本語を読める外国人です。どのようにして、ここまでいらっしゃったか、それは分かりません。しかし、ここでお会いできた事はとてもうれしいことです。

そこで、我々が考える、あなたや多くの日本人、日本語を使える外国人に必要と思われることを、いくつかご紹介したいと思います。もちろん、我々が述べることが本当かどうか、判断・行動するのはあなたです。


まず、当面、世界の人口は増えます。日本の人口へ減り、高齢化してゆきます。世界の消費は拡大し、日本の消費は減少してゆきます。よって、世界を相手にビジネスを考えることが必要です。

もちろん、絶対ではありません。これから少なくなるであろう日本の子供向けのビジネスでも、成功する人はいるでしょう。


人類が生き続ける限り、お金は生み出されます。そして、お金を持っている人は、何かにお金を使って消費します。うまく消費させ、かつ利益を残せる人や組織はお金持ちになり、そうでない人や組織はお金持ちになれない。非常にシンプルです。


サラリーマンの人は、直接個人にお金が入ってくるのではないので、お金持ちになることは難しいかもしれません。しかし、人生は、お金だけではありません。企業人・組織人として、ビジネスに取り組み、実績を残し、ポジションを上げ、比較的安定した人生を送ることもすばらしい事です。


絶対に必要なことは新しいことをする事です。イノベーション。わくわくする仲間を集め、協力し合い、これまでにない仕組みを作ってゆくことは、とても、面白いことであると我々は考えています。仕事自体がレジャー化、エンターテイメント化すれば、それが、あなたにとって、天職です。そして、人生とは、そうした天職とである為の旅といっても過言ではありません。


何に取り組むかについて、日本と世界の格差を利用することは効果的であると思います。格差はいろいろあります。例えば、現在、急増している外国人の日本における情報格差を解消するサービス。それが、外国人にとって、お金を払ってお良いというもにであれば、すばらしいビジネスになるでしょう。

現在、世界では、和食がブームです。ラーメンも急速に拡大しています。日本で磨かれたサービスや味、品質は、世界に通用するものであると我々は信じています。


あなたがどのような立場の方かはわかりませんが、このレポートが、何かのきっかけや参考になったとしたら、我々にとっても、とてもうれしい事です。