地域活性化という言葉は、とても多く使われています。
しかし、その意味は、各人でバラバラである気がします。
我々は、地域活性化を、このように定義します。
地域が、将来にわたって、維持・拡大ができる為の努力と実践の連続。
よって、地域の活性化に、本当の意味では、「成功」というものはありません。
一度成功しても、次に失敗するかもしれません。
また、一見、成功して集客が増えたように見えても、無理のある形の場合、いずれ破たんします。
日本にはそうした例が数多くあります。
地域活性化の成功とは、
経済においては、バランスがとれた成長ができるものであり、
環境においては、人がそこに快適に住み続けられるものであり、
治安においては、住民が適度な安全性を感じられるものであり、
文化においては、その地域の求心力が適度に発揮されるものであり、
人口においては、維持・発展が期待できるものであり、
それらがもたらすものは、地価の維持と、恒常的な外部からの資本の投下であり、
結果、地域の永続性が期待できる状態が「成功」と言えるのです。
それは、何かを行って数値的な目標を達成するプロジェクトの連続体として実現される物です。
注意すべきは、各プロジェクトはあくまで手段であり、「目的」ではないという事です。
あくまで「目的」は、住民とその子孫に置くべきであり、
数値的な目標を重視するあまり、住民やその子孫を犠牲にしてはいけないのです。
そして、考える大人、努力する大人がいなくなった時、その地域は衰退する運命にあります。
人類の歴史の中で、数多くの地名がなくなり、そして生まれてきました。
地域活性化とは、考えて行動する事の連続体であると、我々は定義をしています。
ただし、地域活性化の定義については、いろいろな意見がある事も事実です。
下記のようなサイトは、参考になるでしょう。
我々は、自身の定義は明確にしつつも、他人の定義を否定することはありません。
なぜなら、何が正しいかは、歴史が証明をするものだからです。
よって、各人がしっかりした定義と方法論を持つことが大事です。
下記のサイトが、その参考になるかもしれません。
では、これからの日本には、どのような地域活性が求められているのでしょうか。
日本は、人口が縮小していく過程にあります。
その中で、日本人を対象とした策をいかに練ったとしても、それは、限られた小さくなっていくパイの奪い合いになります。
現在、日本は、国策として訪日外国人の拡大を目指しています。
訪日外国人を増やすことは、日本のファン、理解者を世界に増やすことにもつながります。
また、日本の貿易収支を拡大・改善させるためにも、効果的です。
このように、現在、特に成長しているアジアの活力を地域に取り込むという観点から、
訪日外国人の拡大は、地域にとって、有意義と言えます。
下記のサイトも、参考になります。
しかし、訪日外国人が来る都市、滞在する場所は、ある程度限られています。
すべての地域が、その経済的な利益を享受できるというわけではありません。
よって、地域自体が国際化し、海外と直接繋がる事により、産業振興を行う事も重要です。
いわゆる地域のグローバル化です。
地域のグローバル化は、その地域の今後の発展を、住民に期待させます。
結果、将来が明るいものにイメージされ、そこに住む人々の中に、元気や活力が出てきます。
そうした元気・活力を生み出すために、お金をかけるとすれば、いくらかかるでしょうか?
恐らく、明るい未来のイメージ以外に、いくらお金をかけて、何かを配り、提供したとしても、
本当の意味での元気・活力は生まれてこないでしょう。
地域活性化の成功の条件の一つには、こうした、地域の人が、地域を支えるモチベーションを高めるという側面がある事も忘れてはいけません。
つまり、限りない挑戦の意欲がわく地域。
そしてそれを支えるシステムを、大人たちが考え、作り出す。
子供たちは、それを見て、学び、実践する。
自然に、地域に対する愛着が生まれ、人々は可能な範囲で努力をする。
その結果、地域の維持・発展が継続する状態となる。
それが、地域活性化の成功の姿と、我々はイメージしています。